どうも、ANAマイルクリエイター&マイルゴルファーのKohey(@Drive55Kohey)です。
ANAマイルを貯める専門家です。
「ツイッターからお越しのあなた、違いが気になりましたね?」
今日、いつものように伊丹空港から出張で飛行機を使ったのですが、伊丹空港の離発着する飛行機ではいつもと違うことが起きていました。
伊丹空港でいつもと離陸方向が全く逆向き!発生率は、年間で3%!!
正解は、いつもと離陸する方向が全く逆向きです。
しかもこの逆向きに離陸、そして着陸する運用をするのは、1年間で10日あるかないかです!!
年間で3%程度なんです!!
毎日、伊丹空港から飛行機に乗ってたら、いつかは当たるかもしれませんがそんな訳にはいきません。
たまたま乗る日にこの運用に当たらないといけません。
『僕も今回、初めて遭遇しました!!』
上の写真は、別の日に伊丹空港の展望デッキから滑走路にいる飛行機を取ったものです。
通常、伊丹空港から離陸する飛行機は、伊丹市・川西市に向かって出発して大きく左に旋回して東方面、西方面に分かれていきます。
到着する飛行機は大阪市内の上空を通り、伊丹空港に着陸します。
『写真の左が大阪市内方面で、右が伊丹市・川西市方面です。』
伊丹空港上空の航空写真で、簡単に説明します。
通常コース
最初に通常ルートです。
航空写真の真ん中にある赤い場所が伊丹空港です。
そして緑が着陸する飛行機の航路で、青色が離陸する飛行機の航路です。
『それぞれの航路が正しい位置ではないですが、だいたいこんな感じです。』
『離陸した飛行機が、左に急旋回してるのが良くわかるな。』
逆向きコース
そして、こちらが今日のルートです。
伊丹空港への着陸が北側から入り、離陸が南側の大阪市内で向かっていく航路です。
さっきの通常ルートとは全く逆向きになります。
『着陸の右旋回具合が凄いです!?』
さっきのツイッターの画像は、よく見ると進行方向に向かって空港のターミナルビルが見え、大阪市内の上空を南に向かって飛行しています。
『気になったら、もう一回動画を見直してや。』
どうして、今日は逆向きのコースで飛行機は離陸、着陸をしているんでしょうか?
離陸、着陸の方向が逆向きな理由は風の影響??
基本的に、飛行機は風に向かって着陸していきます。
飛行機は向い風(アゲインスト)には強く、横風に弱く、送り風(フォロー)にもっと弱いからなんですね。
伊丹空港の周りは、主に北西から南東に向かって風が吹いています。
『さっきの航空写真だと、左上から右下に風が吹いています。』
この風が、飛行機の真正面に当たるように、元々から伊丹空港は建設されています。
そのため伊丹空港に着陸する飛行機は、南側からが通常のルートとなります。
それに合わせて離陸は北側へ向かっていきます。
このルートが、風の影響を受けて離着陸の方向を変更します。
主に北西から南東に向かって吹いている風が、台風の時や春の嵐の時に強い東からの風、南からの風に変化します。
東から、南からの風になると飛行機に対して送り風(フォロー)になってしまうため着陸する方向を変更します。
これが伊丹空港の着陸する方向を変える理由です。
『でもな、東とか南からの風が吹けへんことはないやろ?何で年間で10日ぐらいしか変えへんの??』
『いい質問!実は、この送り風(フォロー)には、もう一つ秘密があるんやわ。』
もう一つの秘密は、送り風の強さ
飛行機は、向い風に向かって着陸していきます。
伊丹空港周辺は、飛行機にとって主に向い風(アゲインスト)が吹くので離着陸の方向は変わりません。
それでも伊丹空港周辺で、送り風(フォロー)が吹く場合ももちろんあります。
しかし、この送り風(フォロー)自体はレアで、吹いても飛行機に大きく影響がありません。
このレアな送り風(フォロー)は大した風速にはならないのですが、台風の影響や春から夏にかけて風速が増すときがあります。
この風速が、5m〜6m以上になると逆向き運用になります。
『ちなみにこの日は、先日の台風の影響で下のような風速でした。』
『東からの風が、7mとか8mやな!』
伊丹空港周辺で、普段と違うルートを飛行機が飛んでいたら逆向き運用の超レアケースなんで写真に収めといてください!
まとめ
・伊丹空港では、通常は離着陸は北向きの運用が行われる
・年間発生率3%ほど、この通常ルートが逆向きの離着陸が南向きの運用に変わることがある(超レア!)
・逆向きルートが発生する理由は、伊丹空港周辺の風向きと強さによる